農業
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柿の栄養がすごい!健康と美容にうれしい理由とは?

繁原大樹
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日本の秋のフルーツと言えば「柿」。

甘くて食べやすいだけでなく、実は健康や美容のサポートにつながる栄養素を多く含んでいる果物です。

昔から「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われるほど、栄養価の高い果物として知られています。

ビタミンCやカリウム、食物繊維などを豊富に含み、季節の変わり目に体調を整えたい方にもおすすめです。

この記事でわかること
  • 柿に含まれる主な栄養素
  • どんな効果が期待できるか
  • 食べるときの注意点

柿に含まれる主な栄養素

柿には、私たちの体の健康維持に役立つとされる栄養素がバランスよく含まれています。

ここでは、代表的な栄養成分とその含有量、期待される働きをご紹介します。

ビタミンC|免疫機能を支える栄養素

含有量:70mg(可食部150gあたり)
1日の推奨摂取量:成人男性100mg/女性100mg(厚生労働省推奨)

柿1個(約150g)には、約70mgのビタミンCが含まれており、1日に必要とされるビタミンCの約70%を摂取することができます。

ビタミンCは、抗酸化作用を持つ栄養素として知られており、体内の細胞を酸化ストレスから守るサポートが期待されています。

また、免疫機能の維持や、コラーゲン生成にも関与しており、美容や健康管理を意識する方にとって大切な栄養素のひとつです。

カリウム|体内の塩分バランスを整えるミネラル

含有量:170mg(可食部100gあたり)
1日の目安量:成人男性2,500mg/女性2,000m

カリウムは、体内のナトリウム(塩分)を排出するのを助ける働きがあるとされ、高塩分な食生活を送りがちな方のサポート役として注目されています。


柿を1個食べると、およそ255mgのカリウムを摂取できます。

食物繊維(特にペクチン)|腸内環境を整えるサポート

含有量:1.6g(可食部100gあたり)
1日の目標量:成人男性21g/女性18g

柿には、水溶性・不溶性の両方の食物繊維が含まれていますが、特に「ペクチン」と呼ばれる水溶性食物繊維が豊富です。

ペクチンは腸内でゲル状になり、便のかさを増やしたり、腸内環境を整えるサポートが期待されています。

1個で約2.4gの食物繊維が摂取でき、果物としては優秀な食物繊維源といえます。

βカロテン|体内でビタミンAに変換される成分

含有量:420μg(可食部100gあたり)
ビタミンAの推奨摂取量(βカロテン換算):成人男性900μgRAE/女性700μgRAE

βカロテンは、体内で必要に応じてビタミンAに変換される成分で、目・皮膚・粘膜の健康維持に関与する栄養素です。


柿100gあたり約420μgのβカロテンが含まれており、1個で630μg程度と、1日の必要量の大部分をカバーできる計算になります。


このように、柿はビタミンC・カリウム・食物繊維・βカロテンといった、健康維持に役立つ栄養素を効率よく摂取できる果物です。

秋の季節にぴったりな栄養補給源として、日常的に取り入れてみるのもおすすめです。

この章の内容は、日本食品成分表・厚生労働省の食事摂取基準に基づいています。

柿の栄養がもたらす効果

柿に含まれる栄養素は、日々の体調管理や美容の意識が高い方にとって、うれしいサポートをしてくれるものばかりです。

ここでは、代表的な成分ごとに期待される働きを見ていきましょう。

ビタミンC|免疫力や肌のハリをサポート

ビタミンCは、体の中でコラーゲンの合成に関わり、肌のハリや弾力を保つ働きをサポートするとされています。

また、ストレスや紫外線などによって生じる酸化ダメージから細胞を守る抗酸化作用もあると言われており、美容面・健康面ともに心強い栄養素です。

季節の変わり目で体調を崩しやすい時期にも、ビタミンCをしっかり摂っておくことで、免疫機能の維持をサポートしてくれると期待されています。

カリウム|むくみやすい人にも嬉しい成分

カリウムには、体内の余分なナトリウムを排出し、水分バランスを整える働きがあるとされています。

この性質から、外食が多い人や塩分を摂りすぎがちな方にとって、カリウムは欠かせないミネラルです。

体内の水分代謝が整うことで、「むくみやすい」「夕方になると足がだるい」といった悩みのサポートにもつながると考えられています。

食物繊維(ペクチン)|お腹の調子を整える手助けに

柿に含まれる水溶性食物繊維「ペクチン」は、腸内で水分を含んでゲル状になり、便のかさを増して自然なお通じを促す働きがあるとされています。

また、腸内の善玉菌のエサとなることで、腸内フローラ(腸内細菌のバランス)を整えるサポートも期待されています。

便通が整うと、肌の調子がよくなったり、体全体がすっきりする感覚を感じる人も少なくありません。

まさに「内側からのキレイ」を目指す方にぴったりの栄養素です。

βカロテン|目や粘膜の健康維持に関与

βカロテンは、体内で必要に応じてビタミンAに変換される栄養素で、目の健康や、鼻・喉などの粘膜を守る働きに関わっているとされています。

スマートフォンやパソコンなど、目を酷使することが多い現代人にとっても、意識して摂りたい成分の一つです。

また、ビタミンCと同様に抗酸化作用があるとされており、加齢や生活習慣による酸化ダメージのケアにも役立つと考えられています。


このように、柿に含まれる栄養素は、それぞれが異なる働きを持ちつつ、総合的に健康と美容をサポートしてくれる果物です。

ただし、食品はあくまで日々の食生活の一部ですので、バランスよく取り入れることが大切です。

柿を食べるときの注意点

柿は栄養豊富で体にうれしい果物ですが、摂り方によっては注意が必要なポイントもあります。

ここでは、柿を健康的に楽しむためのポイントを紹介します。

食べ過ぎには注意!糖質とタンニンに気をつけよう

柿は自然な甘みが特徴ですが、可食部150g(中くらいの柿1個)あたりの糖質は約30g前後と、ごはん半膳に匹敵する量を含んでいます。

そのため、糖質を控えたい方や血糖値が気になる方は、1日1~2個を目安に楽しむのが安心です。

また、渋柿やまだ熟していない柿にはタンニンが多く含まれており、これを一度に多く摂ると胃腸に負担がかかることもあります。

特に空腹時に食べると、胃が重く感じたり、便秘気味になるケースがあるため、なるべく食後のデザートとして食べるのがおすすめです。

甘柿と渋柿の違いにも注意

甘柿はそのままでもおいしく食べられますが、渋柿は渋みが強く、アルコール処理や天日干しなどで「渋抜き」を行う必要があります。

干し柿は栄養が凝縮されていて、ビタミンやミネラルも増える一方で、糖質・カロリーも高めになるため、食べすぎには注意しましょう。

体質によっては合わない場合も

人によっては柿を食べるとアレルギーのような症状(喉のかゆみ、口の違和感など)が出ることがあります。

これは果物に含まれるタンパク質に対して体が反応する「交差反応」によるもので、特に花粉症を持つ方に見られることがあります。

また、「柿胃石(かきいし)」と呼ばれる症状がまれに報告されています。

これは柿に含まれる成分「シブオール」などが原因で、胃の中に結石のような塊ができてしまうものです。

大量に柿を食べ続けることが原因とされているため、食べる量にはやはり気をつけましょう。

おいしく食べるための工夫も大切

柿は冷やしすぎると甘みが感じにくくなるため、食べる30分ほど前に冷蔵庫から出しておくと、より自然な甘さが引き立ちます。

また、完熟して柔らかくなった柿は、スムージーやヨーグルトに混ぜたり、冷凍してシャーベット風にして楽しむのもおすすめです。

このように、柿は栄養価の高い果物ですが、自分の体調や体質に合わせて、無理のない範囲で取り入れることが、健康的な食生活につながります。

まとめ

秋の代表的なフルーツである柿には、ビタミンC・カリウム・食物繊維・βカロテンなど、私たちの体を内側からサポートしてくれる栄養素がたっぷり含まれています。

日々の体調管理や美容、腸内環境のケアなど、さまざまな面でうれしいはたらきが期待できる柿は、まさに「自然がくれた健康食材」と言えるでしょう。

ただし、糖質やタンニンも多く含むため、食べる量やタイミングには注意が必要です。自分の体調や体質に合わせて、適量をおいしく取り入れることが大切です。

これからの季節、旬を迎える柿をぜひ日々の食卓にプラスして、季節の味わいとともに、健康的な暮らしを楽しんでみてはいかがでしょうか。

※本記事に関するご注意

本記事は、一般的な食品としての「柿」に関する栄養情報や参考データをもとに、健康的な食生活のヒントをご紹介する目的で作成されたものです。

記載されている効果や作用については、すべての人に当てはまるものではなく、治療を目的とするものではありません

特定の病気や体調不良をお持ちの方、アレルギー等の心配がある方は、必ず医師や専門家にご相談のうえご判断ください。

また、本記事内の表現は、効果を保証するものではなく、あくまで参考情報としてご覧ください。

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