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後継者のいる産地といない産地の違いは?農家は減っても大丈夫なのか。

繁原大樹
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しげはら
しげはら

皆さん、こんにちは!

次郎柿のしげはら農園、繁原大樹です。

日本の農家はどんどん減っている、食料安全は大丈夫なのか、というようなニュースを聞いた事ある人も多いのではないでしょうか。

柿農家、柿産地に絞っても後継者のいる産地といない産地があります。

その違いについて僕が見て思ったことを書きたいと思います。

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日本一の柿の産地、五條市

後継者不足が叫ばれる農業の中でも果樹は特に深刻だったりします。

豊橋の柿農家も高齢化しており僕ら世代の柿農家は数えるほどしか居ないです。

そんな中、奈良県の五條市は柿日本一の産地ですが、20代30代の柿農家もたくさんいると聞いていました。

農家を始めてからずっと何がそんなに違うんだろうと思っていました。なので昨年(2023年)に家族旅行を兼ねてSNS繋がりの奈良県の果樹農家さんに会いに行ってきました。

その時に直接色んなお話を聞かせてもらったり、園地の様子を見せてもらって感じたことがあります。

一番は思った以上に山の中で、かなりの斜面で栽培していると思いました。豊橋の柿畑は作業しやすい平らな畑が多いので決して豊橋より労働環境が良いわけではなさそうです。

ただ周りに大きな工場やお店など農業以外の勤務先が少ないのかなと思いました。

豊橋は大手企業もたくさんあり給与が平均より高い所もたくさんあります。

そこと比べると柿農家をやることは大変だったりします。奈良県五條付近の方は地元に残るなら柿農家になった方が稼げるという環境なのかなと憶測ですが思いました。

もちろん仕事はお金がすべてではないという方も多いと思いますが、やりがいはあるけど周りの友達と比べて収入も休みも極端に少ないとなるとなかなか職業として選ばれないのかなと。

もちろん日本一の五條市は市の柿に対するサポートも強力だったり、農家さんの意識も高いです。

でも決して豊橋の柿農家が極端に負けているとは感じませんでした。ただ周りの環境は大きく違うんだなと思いました。

しげはら
しげはら

周りに大きな企業がある中でも選ばれる職業に柿農家をしていかなければいけないと感じています。

農家は減ってもいいのか?

農家の数は減っても大丈夫なのかという議論はあると思います。

日本の農家は約1割の農家が8割の販売額を稼いでいるというデータがあるそうです。

つまり農家の数が9割減っても8割の農産物は生産できるということです。

農家の数は減っても大きな面積をまとめて栽培出来る大規模農家が効率的に栽培出来るので農業生産量にあまり大きな影響はないのかもしれません。

もちろん一方で若手農家が増えるようにしていかなければいけません。

まとめ

僕は若い子が豊橋の柿農家になってほしいと思って活動しています。

豊橋ではたくさんの他の働き口があるうえで柿農家という職業を選んでもらわなければいけません。

そのうえで限られた数の農家が多くの面積をこなせるように栽培、経営の工夫をしていかなければいけないんだと思います。

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プロフィール
繁原大樹
繁原大樹
次郎柿の しげはら農園
愛知県豊橋市の次郎柿農家。 次郎柿の生産・販売だけでなく 加工品の開発・販売、アグリテックの試験、小中学校への出前授業、農福連携、剪定枝の有効活用、柿畑での柿渋染めワークショップなど様々な活動をしています。農家の現場目線の記事を執筆しています。
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