どうも、柿じぃです。
柿専門の農家をしています。
よく『農協は農家の敵だ‼』、『JAは農家から搾取している‼』みたいな意見聞きませんか?
農協批判の意見は昔からよくあります。
ではなぜ多くの農家は農協出荷を続けるのか?
今回はその理由を紹介したいと思います。
農協出荷のメリット
結論からいうと農協出荷にはとても多くのメリットがあるからです。
実際に私は30年以上農協に出荷しています。そんな農協出荷農家から見たメリットを紹介したいと思います。
①販売価格が比較的安定している
農協出荷は価格が安いと思われがちですが、そんなことはないです。
もちろんその地域ごとのJAによって販売力に差はありますが、比較的高い価格で安定しています。
理由は売り先からの信頼があるからです。
しっかり規格が決まっているので買う側の市場などからすると、安心感があります。
またたくさんの農家が出荷することで農産物が集まり大きなロットで販売出来ます。
これも販売価格に影響します。
JAによってはJAOO産というのが強いブランドになっているものも多いですね。
②農家の労力軽減
収穫期の農家はめちゃくちゃ忙しいです。
農協ごとまた作物ごと違いはありますが農協出荷は出荷作業が楽になります。
私の例をあげると柿はコンテナで農協に出荷し、農協が選果、箱詰め、販売を担ってくれます。
特に大きな面積を栽培しようと思うと出荷の労力軽減が欠かせません。
③規格に合うものは全量販売してくれる
生ものの農産物は売れ残ってしまうとロスが大きいです。農協では規格に合うものを作れば全量販売してくれます。
これは農家にとってとても大きいメリットです。
農協出荷のメリットはたくさんあります。
農協出荷で儲かるのか?
では農協出荷して儲かるのか疑問に思う人も多いでしょう。
農家の中でも大きく儲けている方はJAがブランドになっている地域、作物で大規模に生産している方が多いです。
もちろん独自で販路を開拓し上手くいっている人もいますが、農協は悪だ!と決めつけるのは間違いです。
まとめ
農協が悪いという批判が出る1つの原因として独自で販路を開拓して上手くいっている農家はほぼSNS等で発信しているのに対しJA出荷で上手くいっている農家は全く発信してない方も多いです。
そのあたりも影響しているように感じます。
私の場合農協にとても感謝しているのでこういう農家もいることを知ってもらえれば幸いです。
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