どうも、柿じぃです。
柿専門の農家をしています。
今回は柿農家の冬の仕事、剪定作業について紹介していきます。
剪定作業は柿の品質、収量に大きく影響する大切な仕事です。剪定に正解はありませんし、私も長年柿を作っていますが毎年悩みながらしています。
剪定の目的やポイントについて書いていきます。
剪定の目的は大きく3つ
剪定には大きく3つの目的があると思っています。
①木全体の日当たり、風通しを良くする
柿の木はほかっておくと上に上に伸びて下の方は日当たりも悪くなります。木の内部は風通しが悪く、病害虫の住処になってしまいます。それを改善するのが目的です。
②木をコンパクトにして栽培管理をしやすくする
木が大きく、高くなりすぎないように切ります。剪定後の栽培管理もしやすくなります。
③枝数を減らして花の数を調整し毎年柿の実がなるようにする
枝が多くたくさん花をつけたくさん実を成らすと翌年柿がなりませんのでそれを防ぎます。
枝の名前
剪定をするうえでまず枝の名前を覚えることが重要です。
大きく太い順に
・主幹
・主枝
・亜主枝
・側枝
・結果母枝
となります。画像を参考にしてみてください。
強剪定と弱剪定とは
剪定は強剪定、弱剪定と言われたりします。
たくさん切る剪定を強剪定。多く枝を残すのを弱剪定と言います。
写真の図のようにホースに空いた穴をイメージしてください。強剪定では少ない枝から強く出て、弱剪定では多くの枝から弱く出るイメージになります。
剪定の方針を決める
まず木全体、畑全体を見て剪定の方針を決めます。
①隣の木と枝がぶつかるようになってきた→間伐を考える
②木が大きくなってきた→樹高の切り下げを考える
③樹勢が強く、上に枝が多く出ている→弱剪定を心がける
④樹勢が弱く枝が伸びていない→強剪定を心がける などです。
理想の樹形
開心自然形と言われる理想の樹形を目指しましょう。
・3本主枝で1.2本の亜主枝
・主幹は50-70cm
・主枝の角度は40-50°
・主枝は上からみて120°
・亜主枝の感覚は50cm程度
これを目標にしましょう。
全体は二等辺三角形にする
全体が二等辺三角形になるように枝を配置しましょう。
先端は必ず1本にしましょう。
枝が重なっている場合は上を小さくしましょう。
切るべき枝
次のような枝は切るようにしましょう。
①上下で重なっている平行枝
②上に強く伸びている徒長枝
③内側を向いた内向枝
④下に下がっている下垂枝
詳しくは他の農家さんの動画で確認してみましょう!
おすすめの解説動画
実際の作業は動画の方がわかりやすいと思うので、私の作ったものではないのですがおすすめの方の動画を勝手に紹介したいと思います。
他にも色んな方がYouTubeで動画を投稿されてるのでそちらを参考にしてください。
まとめ
最後は他の農家さんの動画紹介になってしまいましたが剪定の基本的な考えは分かったのではないでしょうか。
剪定は実践あるのみです。悩みながら理想の木を目指しましょう。
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