柿農家って秋以外何してるの?柿農家の1年間の仕事。

柿じぃ
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どうも、柿じぃです。

柿の専門農家をしています。

柿農家をしているとよく「秋以外なにしてるの?」と聞かれることがありますが、プロの柿農家は秋以外にも一年中農作業があります。

今回は柿農家の1年間の仕事内容について紹介します。

12~2月 剪定

柿は落葉果樹ですので、冬には葉っぱは落ちます。その期間に剪定作業という枝を切って整理します。剪定の目的は大きく3つあります。

①木全体に日がよく当たるようにする

②作業がしやすいように木を小さくする

③枝の数を減らし毎年品質の良い実を収穫する

剪定作業は柿栽培の中でも高い技術が必要で、経験の必要な作業です。プロの農家でもなかなか答えの出ない奥が深く面白い仕事です。

剪定作業の道具に関してはこちらをご覧ください。

3月肥料散布

芽が出てくる前の3月に1年間栽培するための肥料散布をします。農家によって堆肥を使用したり、化学肥料のみで栽培したり有機肥料を多く使うなど好み、こだわりが分かれます。

3月に散布するのは元肥(もとごえ)といわれる1年間の土台になる肥料です。追加で4~6月に追肥(ついひ)を行う場合もあります。

4~9月 農薬散布

病害虫から柿を守る為に農薬散布を行います。

柿で良く発生する病気は葉っぱが落ちてしまう落葉病、実が柔らかくなってしまう炭疽病などがあります。こういった病気は発生してから農薬散布するのではなく予防が大切になります。

害虫はヘタムシ、カメムシ、カイガラムシなどがあげられます。害虫防除に関しては適切なタイミングで行うことが大切です。

プロの農家ではスピードスプレーヤーといわれる機械で農薬散布作業を行います。

私が2023年に行った農薬散布の記録はこの記事を参考にしてください。

5~9月 摘蕾・摘果作業

花が咲く前の蕾を間引くのが摘蕾作業で、実になってから行うのが摘果作業になります。木の大きさ、葉っぱの数に対して適切な数に間引くことが大きく品質のいい柿を毎年作る為に大切なことです。

この作業は細かく手作業になるのでいかに効率よく進めるかが、柿栽培において多くの面積をこなす為のポイントになります。

一年中 草刈作業

一年中行うのが草刈作業です。

果樹農家の多くが乗用草刈り機というゴーカートのような形の草刈り機をしようしています。平らな畑は乗用草刈り機で刈ることが出来非常に楽です。

傾斜地は刈払機といわれる機械で行うため重労働になります。農家さんよっては除草剤を使用し枯らせて草を処理する場合もあります。

草刈の機械についてはこちらの記事を参考にしてください。

9~12月 収穫・出荷作業

品種によりますが9~12月はようやく収穫作業です。柿は貯蔵性が低いので収穫後すぐに出荷しないといけません。柿農家にとって一番忙しい時期です。直売所などで販売する農家にとっては販売作業も重なってきますし通販を行っている農家では事務作業や発送作業に追われることになります。

まとめ

今回書いたようにプロの柿農家で食べていくためには一年中たくさんの仕事があります。

2.3月は比較的休みやすいです。

柿栽培は機械化が難しく多くが手作業になりますがその分農家によって技術さが出る面白い仕事です。

栽培
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