どうも、柿じぃです。
柿専門の農家をしています。
今回は柿の害虫、カイガラムシについて書きます。
カイガラムシの中でもフジコナカイガラムシは柿にとって非常に厄介な害虫になります。
有効な薬剤と農薬散布以外の対策も紹介します。
柿のカイガラムシ被害とは?
柿にとってどのような被害が出るかというと、カイガラムシの出す甘露にカビが付き、黒スス被害が出ます。(写真左のような状態)
また火ぶくれのようになることもあります。(写真右のような状態)
カイガラムシ被害にあうと柿が軟化しやすくなってしまいます。
カイガラムシの特徴
カイガラムシの生育は卵のう→1齢幼虫→2齢幼虫→3齢幼虫→成虫となっていきます。
1齢幼虫以外の生育ステージではロウ物質に覆われていて薬剤を弾いてしまいます。
そのため1齢幼虫のタイミングで農薬散布することが非常に重要です。
非常に小さい虫なので1齢幼虫の時はほとんど見つけられません。
プロの柿農家が使う薬剤3選!
実際に私がカイガラムシの対策として使っている薬剤を紹介します。
①トランスフォームフロアブル
最近出た薬剤で個人的には1番効果が感じられます。
2000倍で使用、収穫前日までに3回まで使用可能。
②コルト顆粒水和剤
トランスフォームが出る前は一番効果を感じていました。
2000倍で使用、収穫前日までに3回まで使用可能。
③アプロード水和剤
越冬した虫の防除に春先に使います。
1000倍で使用し、開花期までで2回まで。
用法容量を守って安全な柿を作りましょう。
農薬散布以外の対策
カイガラムシは非常に小さい虫で狭いところを好みますので、剪定や芽欠きで薬剤が掛かりやすくすることが重要です。
また粗皮やコケのなかで越冬しますので、粗皮削りも有効な対策です。
たくさん産卵するので見つけたときに潰しておくことも効果があります。
まとめ
カイガラムシは一度大量に発生させてしますと対策が難しいです。
コツコツ減らして品質の良い柿を作りましょう。
1年間の農薬散布も公開してますので合わせてチェックしてみてください。
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